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投資信託などでも新興国関連が大人気
中国やブラジル、インド、南アフリカ。金融危機後も株価の回復が早く、成長力の高さが話題になり続けているのがこうした新興国だ。投資信託などでも新興国関連が大人気になっている。
様々な金融機関のセミナーなどでは「経済の高成長の持続=長期的な株高」という、新興国投資に関する分かりやすいストーリーが決まって示される。魅力的に思える投資商品を次々に買っていった結果、運用資産の6~7割が新興国関連になっている高齢者すら見かけるようになった。
もちろん資産の一部を新興国に投資することで全体のリターンを引き上げられる可能性はある。「財政状況を見ると、今や、先進国よりむしろ健全な国も目立つ」(日興グローバルラップの松下雄一取締役)ことも安心感の背景だ。しかし「新興国投資は長期的に有利」と頭から決め込んで、あまりに高い比率で投資するのはリスクも大きい。
これまで株式投資の世界では「企業収益や株価の上昇は、長期的に見るとGDP(国内総生産)の成長にリンクしている」と、当たり前のように指摘されてきた。だからこそ「高成長の持続=長期的な株高」という金融機関の宣伝文句が説得力を持つわけだ。しかしそれは本当に正しいのだろうか。
新興国関連が大人気かぁ。
新興国関連って何?