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人気は「通貨選択型投信」
日本銀行「資金循環統計」によれば、2010年6月末の個人金融資産は、1445兆250億円となった(前期比0.8%減、前年同期比0.3%増)。
また第2四半期の各金融資産への資金流入額は、三つの特徴がみられた。第一に定期性預金から4年ぶりに資金が純流出した。第二に市況が悪化する中で個人の逆張り投資の動きがみられ、上場株式へは資金流入超となった。第三に「通貨選択型投信」「REITファンド」「円債投信」が人気を集め、投資信託への資金流入額が第1四半期よりも一層増えた。
野村資本市場研究所が作成した「投資信託の資金純増額ランキング」によると、投資信託への資金流入が続いており、通貨選択型投信とREITファンド、円債投信が人気。同研究所の分析によると、特に通貨選択型投信については、2010年4月以降、毎月3000億~4000億円の資金流入が続いている。その結果、純資産残高は8月末には5兆376億円と、追加型投信全体の1割強に達した。
通貨選択型投信は、投資対象資産(外国債券等)での運用に、通貨間の金利差収入や為替差益の上乗せを狙うものであり、中でもブラジル・レアル建てや資源国通貨建てが人気。資金が流入している投信の共通点は、月単位で支払われる高い分配金だが、足下ではその分配金をさらに引き上げる動きもみられる。
通貨選択型投信って何?
どんなの?